以前に、製品を傾けたときの座標の追跡方法をマスターしたので、5軸っぽい加工ができるようになりました。
https://www.shimadakiko.com/article/139383616.html
3軸のマシニングでチルティングテーブルを使ってナナメな加工やら、精度穴加工をしています。
なかなか精度よく位置決めできるみたいで、傾けたあとにツールボールの位置を追跡すると位置度0.05程度には収まっています。
製品の位置度指示が厳しいものであれば、こっからさらにちょいちょいと微調整します。
NCでの5軸なら、こういう作業が機械精度まかせになって要らないから、時間は短いでしょうね~。
こちらは製缶もの。
ワンチャッキングで全加工しています。
この製品だと以下のような工法が考えられます。
・3軸M/Cで5回段取り
(イケールに貼るための基準面加工で1回、イケールに貼って外周の面、穴で3回、縦穴で1回)
・4軸M/Cで2回段取り
(外周の面、穴で1回、イケールに貼って縦穴で1回)
・5面加工機で1回段取りで加工
・5軸加工機で1回段取りで加工
製缶加工っていうのは、大体があまり儲かるものではありませんので、たいていは設備投資の少ない3軸M/Cを使います。工程数が多いので、チャージが安くても単価は結構高くなります。高い単価を認めてもらえれば儲かるスタイルですが、認めてもらえないと生産性が低いので儲かりません。
弊社の先代社長のように製缶もの段取りのマイスターレベルまで経験と勘を積んでスループットが上げられるようになってれば儲かりますが、私だと工程数が多い製缶ものはなかなか厳しいです。
4軸M/Cや5面加工機を使用している場合は加工時間は短くなりますが高額な設備なので、チャージが高くて単価も結構高くなります。高い単価を認めてもらえれば「まずまず」儲かるスタイルですが、認めてもらえないと設備投資が重くて儲かりません。
5軸M/Cを製缶ものに使う人は、滅多にいないでしょう。
設備投資が大きいので、もっとほかの仕事をやったほうがマシなはずです。
それで、弊社の場合は5つ目の選択肢
・3軸M/C + チルティングテーブルで1回段取りで加工
です。
3軸M/Cと、タダでもらったチルティングテーブルからくる安いチャージ、5軸M/Cにちょっと劣るだけの段取り能率、という構成で不況単価でもドンと来いです。
今回の場合は加工時間の割には高額単価で見積もりをだしていますが、ずいぶん安いと言われて受注しています。
いちおうwin-win的な感じですね。
ただ、サイズがあんまりデカいとチルティングテーブルに載らないので、デカい場合は3軸M/C + アングルヘッド でエセ5面加工機の出番となります。
機械商社の営業さんから、いつになったら設備投資を。。。とウンザリ顔されてます。
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